「C-GABとWeb-GABって何が違うの？」──総合商社や外資系企業の選考案内を見て、そんな疑問を持つ就活生は多いです。
どちらもSHL社が提供する「GABシリーズ」の適性検査ですが、実は受験場所・出題内容・英語の有無・難易度に明確な差があります。
C-GABはテストセンターで実施される「英語あり・短時間型」、Web-GABは自宅で受ける「英語なし・長時間型」の形式で、企業によって採用目的も異なります。
この記事では、就活で必ず目にするC-GABとWeb-GABの違いを、最新データと元受験者の体験談をもとに徹底解説。
さらに、1週間で完成する対策ロードマップとおすすめ教材も紹介します。
この記事を読み終える頃には、「自分が受けるのはどの形式で、どう対策すればいいか」が明確になります。
C-GABとWeb-GABの違いを簡単に言うと？
ここでは、C-GABとWeb-GABの最も基本的な違いを整理します。
両者はどちらも「GABシリーズ」に属する適性検査ですが、受験環境・出題範囲・制限時間などが異なります。
一目でわかる結論：テストセンターか自宅か
まず、一言でまとめるとC-GABはテストセンターで受ける、Web-GABは自宅で受けるという違いです。
日本エス・エイチ・エル（SHL）が提供するGABには、以下の3つの実施形式があります。
| 形式 | 受験場所 | 解答方法 |
|---|---|---|
| GAB | 企業や試験会場 | マークシート（紙） |
| C-GAB | テストセンター | PC（会場備付） |
| Web-GAB | 自宅など任意の場所 | PC（自分の端末） |
C-GABは全国のテストセンターで実施され、入室時に身分証明書確認や荷物預け、監視カメラによる監督が行われます。
不正防止の厳しさは全テスト中でもトップクラスといわれています。
一方、Web-GABは自宅で受けられる形式で、企業によってはカメラ・マイク・画面共有を使った監視が導入されている場合もあります。
そのため、環境面での特徴は次のように整理できます。
- 監視の厳しさ：C-GAB ＞ Web-GAB
- 自由度・気軽さ：Web-GAB ＞ C-GAB
どちらを採用するかは企業ごとに異なりますが、総合商社や外資系企業ではC-GABの利用が多く見られます。
出題内容・英語有無・制限時間の違いを整理
両者の出題内容には明確な違いがあります。
| 項目 | C-GAB | Web-GAB |
|---|---|---|
| 出題科目 | 言語・計数・英語 | 言語・計数（図表読み取り） |
| 英語の有無 | あり | なし |
| 制限時間 | 約45分 | 約80分 |
| 電卓の使用 | 不可 | 可 |
C-GABは短時間で3科目を処理するため、スピード勝負のテストです。
英語力も問われるため、特に総合商社志望者は要注意です。
一方、Web-GABは時間が長く、問題量も多いため、集中力と時間配分のコントロールが求められます。
ただし電卓が使えるため、計算が苦手な人にはWeb-GABの方が取り組みやすいと感じることもあります。
英語が苦手な人はC-GABよりWeb-GABの方が有利ですが、どちらも事前の形式理解と練習が不可欠です。
まとめると：
- C-GAB＝テストセンター＋英語あり＋短時間＋監視厳格
- Web-GAB＝自宅受験＋英語なし＋長時間＋電卓あり
この違いを理解しておくと、どちらを受けても焦らずに対応できます。
まず「GAB」とは？3種類の関係を整理しよう
「C-GABとWeb-GABの違い」を理解する前に、そもそもGABとは何かを明確にしておきましょう。
ここでは、GABの基本的な仕組みと、派生形式であるC-GAB・Web-GAB・CABの位置づけを整理します。
GABの正式名称と開発目的
GABは「Graduate Aptitude Battery（総合適性診断テスト）」の略称です。
開発元は、日本エス・エイチ・エル（SHL）社。新卒総合職採用向けに設計された適性検査で、受験者の知的能力・論理的思考力・職務適性を測定することを目的としています。
GABでは主に以下の3つの能力が評価されます。
- 言語理解（論理的読解力・文章構造の把握）
- 計数理解（表・グラフ・データの分析力）
- 性格特性（職務への適合性・マネジメント資質）
SHL社によると、このテストは単なる「学力試験」ではなく、入社後に成果を出すための“思考の型”を測るテストとして位置づけられています。
つまり、GABは「論理的に考え、短時間で判断できるか」を見るビジネス適性テストです。
GAB・C-GAB・Web-GAB・CABの位置づけ
GABには複数の実施形式があり、混同されやすい点でもあります。
以下の表で関係性を整理してみましょう。
| 名称 | 受験場所 | 出題形式 | 主な対象 |
|---|---|---|---|
| GAB（ペーパー） | 企業や会場 | マークシート | 総合職全般 |
| C-GAB | テストセンター | PC受験（英語あり） | 総合商社・外資など |
| Web-GAB | 自宅など | PC受験（英語なし） | 大手メーカー・金融など |
| CAB | テストセンター or Web | アルゴリズム・論理構造問題 | SE・プログラマー職 |
このように、C-GAB・Web-GABはどちらも「GABシリーズ」の派生版です。
一方のCAB（Computer Aptitude Battery）は、同じSHL社のテストでもエンジニア職専用の別形式です。
したがって、「GAB」と「CAB」は完全に別のテストと考えてください。
総合商社や外資系がGABを採用する理由
GABは、特に以下のような業界で採用されています。
- 総合商社（例：三井物産、伊藤忠商事など）
- 外資系コンサルティングファーム
- メガバンク・証券・保険などの金融業界
- 外資メーカー・大手IT企業
これらの業界でGABが使われる理由は、次の3点に集約されます。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| ① 論理的思考力を定量的に測れる | 短時間で大量の問題を処理させることで、思考のスピードと正確性を同時に評価できる。 |
| ② スコアと業務成果の関連性が高い | GABの得点と入社後の評価・昇進との相関が実証されており、採用精度を高められる。 |
| ③ 英語力やグローバル対応力を評価できる | C-GAB形式では英語科目が含まれ、国際業務に必要な読解力を測定できる。 |
つまり、GABは「処理速度・論理性・国際感覚」を総合的に評価するテストとして、難関企業の初期選考で重宝されています。
GABに通過する＝上位層としての基礎的な地力を示せるというわけです。
C-GABとは？テストセンターで受ける就活適性検査
C-GABは、GABシリーズの中でも特にテストセンターで実施される形式です。
ここでは、実際の受験の流れや出題内容、そして英語科目が含まれる理由まで詳しく見ていきましょう。
受験の流れと実施環境（本人確認や監視体制）
C-GABは全国のテストセンターで実施され、受験者は事前に予約した会場でPCを使って受検します。
受験当日の流れはおおむね以下の通りです。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① 予約 | 企業から送付されたURLで会場・日時を予約。多くのケースでは、事前に性格検査をオンラインで回答。 |
| ② 会場到着 | 試験開始の15分前に集合。遅刻すると受験できないこともある。 |
| ③ 本人確認 | 学生証や運転免許証など、顔写真付きの身分証を提示。 |
| ④ 持ち物管理 | スマホ・時計・筆記用具などはすべてロッカーに預ける。 |
| ⑤ 試験実施 | 試験室に入り、監視カメラと試験監督の下で受検。PC画面の指示に従い進行。 |
C-GABは監視体制が非常に厳格で、カンニングや代理受験の余地がほとんどありません。
そのため、公平性と信頼性が高いテストとして位置づけられています。
出題分野と制限時間の目安
C-GABでは、言語・計数・英語の3科目が課されます。
各分野の制限時間と特徴は以下の通りです。
| 分野 | 制限時間 | 問題数 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 言語理解 | 15分 | 約32問 | 短い文章を読み、論理的に妥当か判断する問題。速読＋論理構造の把握が必要。 |
| 計数理解 | 15分 | 約29問 | グラフ・表から数値を読み取り、割合・比率・増減を求める。電卓は使用不可。 |
| 英語 | 10分 | 約24問 | 英文の内容真偽を問う設問。TOEICリーディングに似た形式。 |
全体で約45分。問題量に対して時間がかなり短く、スピードと精度の両立が求められます。
電卓の使用は禁止されており、計算の正確さと概算力も重要です。
英語科目が加わるのはなぜ？企業が見る意図
GABシリーズの中で、英語が出題されるのはC-GABのみです。
この英語科目は単なる語学力チェックではなく、企業が「英語で論理的に読む力」を見たいから導入されています。
| 企業側の目的 | 解説 |
|---|---|
| ① 読解スピードの把握 | 英語の長文を短時間で読み、要旨をつかむ力を確認。海外案件対応の基礎力を測定。 |
| ② グローバル業務への適応力 | 多国籍環境での資料読解・メール処理能力をチェック。 |
| ③ TOEICスコアに頼らない評価 | GABスコア内で英語読解力を測れるため、別途スコア提出が不要になる。 |
実際、総合商社・外資系コンサル・グローバルメーカーの多くはC-GABを採用しています。
これは「日本語＋英語で思考できるか」を早期に見極めるためです。
C-GAB＝スピード×英語力×論理性の総合戦と覚えておくと良いでしょう。
Web-GABとは？自宅受験できるオンライン形式
Web-GABは、GABシリーズの中でも自宅などで受験できるオンライン形式です。
ここでは、出題内容・監視体制・時間配分のコツを中心に解説します。
試験構成と出題内容の特徴
Web-GABは、企業から送られるURLにアクセスし、受験期間内であれば自分の好きなタイミングで受けられます。
問題構成は次の通りです。
| 分野 | 制限時間 | 問題数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 言語理解 | 25分 | 約52問 | 長文読解形式。設問ごとに本文の論理的妥当性をA/B/Cで判断。 |
| 計数（図表読み取り） | 35分 | 約40問 | グラフや表を読み取り、四則演算や比率計算を行う。電卓使用可。 |
| 性格検査 | 制限なし | 全問回答必須 | 自分の行動傾向・思考スタイルを測定。ESの整合性も見られる。 |
特徴的なのは英語科目がない代わりに問題量が多いことです。
そのため、時間配分と集中力の持続が合否を左右します。
また電卓の使用が認められているため、計算スピードよりも「問題の読み取り精度」が問われます。
監視ツール・不正防止の仕組み
Web-GABは自宅で受験できる一方、年々監視技術が高度化しています。
企業や年度によって異なりますが、以下のような仕組みが導入されています。
| 監視方法 | 概要 |
|---|---|
| AIカメラ監視 | 受験中の顔の向きや視線を検知。不自然な動きがあるとアラート。 |
| マイク・音声検知 | 他人との会話やキーボード音の不自然な変化を自動検出。 |
| 画面共有監視 | 他サイト閲覧や資料参照を防止するため、PC画面全体を録画。 |
| 事前環境チェック | 顔写真付き身分証の提出、部屋の360度撮影、机上チェックを要求される場合も。 |
これらの対策により、代理受験やカンニングの検出精度は高まっています。
不正が疑われる挙動が記録されると、企業側に自動通知される仕組みもあります。
安易な不正は“足切り”リスクを上げるだけと覚えておきましょう。
Web-GAB特有の時間配分のコツ
Web-GABでは、各セクションの時間が長い分、ペース配分と集中力の維持が重要です。
実際に受験した就活生の体験談から、多くの人が共通して挙げるポイントは次の通りです。
- 全問正解を狙わない：時間的に不可能なので、得意分野を優先し確実に取る。
- 設問先読み＋構造読み：本文を読む前に設問を確認し、主張と論理構造を意識。
- 計数は読む場所を絞る：表全体ではなく、必要な行・列だけを見る。
- 電卓は限定使用：簡単な計算は暗算で済ませ、複雑な式だけ電卓を使う。
時間の使い方を工夫することで、同じ実力でもスコアに大きな差が出ます。
「すべて解く」より「確実に取る」戦略が合格の鍵です。
C-GABとWeb-GABの違いを徹底比較【完全表付き】
ここでは、これまで解説してきたC-GABとWeb-GABの違いを、項目ごとに整理します。
受験環境から出題科目、難易度の体感まで、まとめて把握できるように比較表を用意しました。
受験方式・出題範囲・英語有無の比較
まずは基本情報を比較してみましょう。
| 項目 | C-GAB | Web-GAB |
|---|---|---|
| 受験場所 | テストセンター（会場PC使用） | 自宅など任意の場所（自分のPC使用） |
| 監視体制 | 試験監督＋カメラ監視あり | 非監視型またはAI＋カメラ監視型 |
| 英語科目 | あり（10分・約24問） | なし |
| 電卓使用 | 不可 | 可 |
| 試験時間 | 約45分 | 約80分 |
| 出題分野 | 言語・計数・英語 | 言語・計数・性格 |
| 主な採用企業 | 総合商社・外資系・大手金融 | メーカー・不動産・コンサル・ITなど |
英語の有無と受験環境の違いが、両者を区別する最大のポイントです。
C-GABは英語が含まれるため、国際業務や外資系企業で採用されやすく、Web-GABはオンライン完結型のスクリーニングとして利用されやすい傾向があります。
難易度・ボーダー・企業利用傾向の比較
難易度はどちらも高めですが、問われるスキルが異なります。
| 比較項目 | C-GAB | Web-GAB |
|---|---|---|
| 体感難易度 | 英語が苦手な人にはやや高め | 問題量が多く、集中力が必要 |
| 得点の目安 | 6〜7割で通過が目安（上位企業は7割以上） | 同程度（総合商社では6割強でも通過事例あり） |
| 制限時間の厳しさ | 短くテンポ重視 | 長く持久戦型 |
| 出題傾向 | 短文＋判断型問題が多い | 長文＋複数設問型問題が多い |
Web-GABは時間が長い分、集中力が切れやすく、結果的に体感難易度は「Web-GAB＞C-GAB」と感じる受験者も多いです。
一方で英語が得意な人にとっては、C-GABの方がスコアを伸ばしやすいケースもあります。
どちらが難しい？実際の受験者データから検証
SNSや就活体験談サイトでのアンケート結果を総合すると、次のような傾向が見られます。
- Web-GABは問題量が多く疲れやすい：「図表が延々と続く」「最後まで集中がもたない」という声が多い。
- C-GABは英語がネックになりやすい：短時間で英文を処理する必要があり、苦手分野の差が出やすい。
- 通過率はC-GABの方がわずかに高い：志望度の高い受験者が多く、事前準備の差が結果に影響している。
体感難易度の比較イメージをまとめると、以下のようになります。
| 比較軸 | 優位な形式 |
|---|---|
| 問題量の多さ | Web-GAB |
| 制限時間の厳しさ | C-GAB |
| 英語力の影響 | C-GAB |
| 集中力の持続 | Web-GAB |
つまり、「英語が得意な人はC-GAB」「長時間集中が得意な人はWeb-GAB」が有利といえます。
いずれの形式も、本番に向けて時間配分の練習を積んでおくことが最重要です。
SPI・玉手箱との違いもチェック
就活で登場する適性検査は数多くありますが、その中でも特によく混同されるのがSPI・玉手箱・GABの3種類です。
ここでは、出題形式や難易度、採用される業界の違いをわかりやすく整理します。
SPI・GAB・玉手箱の出題形式比較表
まずは代表的な3つのテストを比較してみましょう。
| 項目 | GAB（C-GAB・Web-GAB） | SPI | 玉手箱 |
|---|---|---|---|
| 提供元 | 日本エス・エイチ・エル（SHL） | リクルート | 日本エス・エイチ・エル（SHL） |
| 主な対象 | 総合職・外資系・商社など | 幅広い業界・一般職・総合職 | 大手メーカー・外資・商社など |
| 出題範囲 | 言語・計数・英語（形式により異なる）＋性格 | 言語・非言語・英語・性格 | 言語・計数・英語・性格 |
| 形式 | 長文読解＋図表読み取り中心 | 短文・推論・集合など基礎問題中心 | 表の空欄推測・比率計算など独特な構成 |
| 難易度 | 高い（時間も厳しい） | 中程度（出題範囲が広い） | 高い（問題構造が特殊） |
| 特徴 | スピード×論理思考を重視 | 基礎学力＋一般常識を評価 | Web中心・多様なパターンあり |
この表からもわかるように、GABは「仕事の思考スピード」を測る設計になっています。
SPIのように幅広い分野を浅く問うテストではなく、限られた範囲を深く、そして速く処理する能力が求められるのです。
なぜGABが「思考スピード」を重視しているのか
SHL社によると、GABは次の3つの観点から設計されています。
- 論理的な情報処理力：与えられた言語・数値情報をもとに論理的な結論を導けるか。
- スピードと正確性：時間制限下で、効率よく正答にたどり着けるか。
- 職務適性：思考スタイルが職務や業務特性に適しているか。
これらはすべて、実際のビジネス現場に直結するスキルです。
つまりGABは、「知識テスト」ではなく「仕事の思考プロセスを試すテスト」だと理解してください。
総合商社や外資系がGABを重視するのは、時間内で判断・整理・決断できる人材を早期に見極められるからです。
企業が使い分ける理由と選考上の意味
企業は、なぜ複数の適性検査を使い分けているのでしょうか。背景には、以下の3つの目的があります。
| 目的 | 説明 |
|---|---|
| ① ターゲット層の違い | SPIは大規模採用で幅広い層を対象、GABは上位層選抜に特化。 |
| ② 運営方式の違い | 対面重視ならテストセンター形式（C-GAB）、オンライン中心ならWeb形式（Web-GAB・玉手箱）。 |
| ③ コストと公平性のバランス | テストセンターはコストがかかるが不正が少ない。Web形式は安価だが監視強化が必要。 |
このように、企業は採用戦略に応じて検査を選んでいます。
就活生の側から見ると、「GABを使う企業＝論理的思考とスピード感を重視する企業」という理解が役立ちます。
志望動機や面接準備でも、「短時間で課題を整理し、論理的に行動できる強み」を具体的に伝えると一貫性が生まれます。
対策ロードマップ：C-GAB・Web-GABを最短で突破する方法
ここでは、C-GAB・Web-GABを初めて受ける人でも短期間でスコアを上げられるよう、最短1週間での対策ロードマップを紹介します。
さらに、効果的な教材と元受験者のアドバイスもまとめています。
1週間でできる基礎練習スケジュール
試験本番まで時間がない場合でも、次の7日間プランをこなせば最低限の実力は十分に身につきます。
| 日数 | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 1日目 | 形式理解＋試し解き | GABの全体像を把握し、制限時間の感覚を掴む。 |
| 2日目 | 計数（図表読み取り）集中演習 | 問題の読み取り方と計算の型を身につける。 |
| 3日目 | 言語（長文読解）演習 | 論理構造を意識して素早く主張を掴む練習。 |
| 4日目 | 時間制限つきミニ模試 | ペース配分を体で覚える。 |
| 5日目 | 英語（C-GAB対策）または図表（Web-GAB強化） | 自分の形式に合わせて重点練習。 |
| 6日目 | 通し模試（本番シミュレーション） | 集中力・時間配分を検証する。 |
| 7日目 | ミス分析＋総復習 | 弱点をつぶして完成度を上げる。 |
短期間でも、「形式理解」→「反復練習」→「時間感覚の習得」の3ステップを意識することで、実力を効率的に伸ばせます。
おすすめの参考書・練習サイト3選
多くの就活サイトや書店ランキングをもとに、C-GAB・Web-GAB対策に実際に役立つ教材を3つ厳選しました。
| 教材名 | 特徴 |
|---|---|
| ①『これが本当のCAB・GABだ！』（SPIノートの会） | 最も定番の問題集。C-GAB・Web-GAB両方に対応しており、出題形式の再現度が高い。 |
| ②『CAB・GAB完全対策』（就活ネットワーク） | 豊富な演習問題＋実施企業リスト付き。網羅性が高く、上級者の仕上げにも最適。 |
| ③『これが本当のWebテストだ！【玉手箱・C-GAB編】』 | 玉手箱とC-GABを同時に対策できる構成。Web-GAB対策にも転用可能。 |
加えて、次のような無料ツールを組み合わせると学習効率が上がります。
- 無料GAB模試サイト（Web上で模擬テストを体験できる）
- GAB対策アプリ（スキマ時間の練習に最適）
- 就活エージェントが配布する「非言語・言語問題集」PDF
教材は多くを買う必要はありません。1冊＋1サイトに絞って徹底的に反復する方が効果的です。
元受験者が語る「本番で焦らない」コツ
実際にC-GAB・Web-GABを受けた就活生が共通して挙げるポイントを紹介します。
- 「1問に固執しない」：わからない問題は30秒で切り替える。
- 「本番前に模試を1回通しで解く」：集中力が切れるタイミングを把握できる。
- 「会場の環境を想定して練習」：C-GABはキーボード音や周囲の音に慣れておくと安心。
- 「自宅受験でも“試験モード”を作る」：Web-GABでは集中環境を整えるだけでスコアが変わる。
さらに、落ちてもGABが全てではないという意識も大切です。
多くの企業は、筆記以外にもES・面接・グループディスカッションを総合評価しています。
焦りすぎず、模試や練習の「慣れ」を最優先に取り組みましょう。
まとめ：C-GABもWeb-GABも、最終的には「慣れ」が勝敗を決める
ここまで、C-GABとWeb-GABの違い・出題形式・対策法を詳しく見てきました。
最後にもう一度、本質的なポイントを整理します。
環境の違いよりも形式理解が最重要
C-GABはテストセンターで、Web-GABは自宅で受験しますが、根本的に問われている能力は同じです。
それは、情報を速く・正確に処理し、論理的に判断する力です。
この力は、単なる「勉強量」ではなく、問題形式への慣れで大きく変わります。
つまり、どちらを受ける場合も「形式理解 → 反復 → 模試体験」の3ステップを繰り返すことが最短ルートです。
| ポイント | 具体的な行動 |
|---|---|
| 形式理解 | 出題傾向・制限時間・英語の有無を確認する。 |
| 反復練習 | 同じ形式の問題を繰り返し解き、パターンを体に染み込ませる。 |
| 模試体験 | 実際の制限時間で1セット通し、集中力とペースを調整する。 |
この3つを行えば、どちらの形式でも高スコアを狙う土台が整います。
実践的な模試で本番感覚を身につけよう
模試を解かずに本番を迎える人は意外と多いですが、それは最も大きなリスクです。
本番と同じ構成で一度でも通し練習をすれば、自分のペース配分・集中力の限界・弱点の傾向が一気に見えてきます。
おすすめは次の3ステップです。
- ① 対策本の模試問題を制限時間つきで1回通す
- ② 無料サイトのGAB模試を1回受けて比較
- ③ 自分の解答ログを分析し、「どこで止まったか」を確認
このステップを踏むだけで、本番での焦り方・時間感覚・リズムがまるで変わります。
GABは努力が正直に結果に反映されるテストです。地道に慣れを積み重ねる人が、最終的に上位通過を果たしています。
C-GABもWeb-GABも、「才能のテスト」ではなく「慣れのテスト」。
形式を理解し、繰り返し解いて、模試で仕上げれば、難関企業のGABも必ず突破できます。