Windows10でメモリ増設したのに「使用可能容量が増えない」原因と完全解決ガイド

2025年12月5日

Windows10でメモリを増設したのに、「実装RAMは16GBなのに使用可能は8GB」と表示されて困っていませんか。

せっかく費用をかけてメモリを増やしたのに、性能が上がらないとがっかりしますよね。

この現象は、物理的な装着ミスからOSの設定、さらにはBIOSの仕様まで、複数の原因が重なって起こることがあります。

しかし安心してください。

正しい手順で原因を切り分ければ、「使用可能容量が増えない」問題は必ず解決できます。

この記事では、ハードウェア・BIOS・Windows設定の3方向から、具体的な確認方法と解決策を徹底的に解説します。

初心者の方でも手順通りに進めるだけで、快適なメモリ環境を取り戻せるよう構成しています。

増設したメモリをフル活用し、Windows10をよりスムーズに使うための最短ルートを一緒に確認していきましょう。

メモリを増設したのに使用可能容量が増えないのはなぜ？

Windows10のパソコンにメモリを増設したのに、「実装RAM:16GB（8GB使用可能）」のように表示されて困っていませんか。

この章では、なぜ「増設したのに使えない」という現象が起きるのかを、パソコン内部の仕組みからわかりやすく整理します。

実はこの問題、多くの場合は“壊れていない”のに“設定や制限”で使えないだけなのです。

「実装RAM」と「使用可能メモリ」の違いを理解する

まず押さえておきたいのが、「実装RAM」と「使用可能メモリ」はまったく別の指標であるということです。

簡単にいえば、「実装RAM」はパソコンに“物理的に取り付けたメモリの総量”、一方の「使用可能メモリ」は“Windowsが実際に利用できる量”です。

つまり、16GBを取り付けたのに8GBしか使えないというのは、残りの8GBが何らかの理由で「Windowsから使えない状態」になっていることを意味します。

項目	意味	表示例
実装RAM	物理的に取り付けたメモリ容量	16GB
使用可能メモリ	Windowsが実際に利用できる容量	8GB

この2つの数字の差が大きいときこそ、トラブルのサインです。

Windowsはメモリを認識しているのに使えていない場合、BIOSやOSの設定、ドライバー、あるいは規格の不一致が関係しています。

反対に、BIOSやWindowsでもメモリがまったく表示されないなら、差し込み不良やメモリ自体の故障が疑われます。

「認識されているのに使えない」状態とは？

実はこの状態、初心者が最も混乱するポイントです。

「認識されているのに使えない」とは、メモリの存在は確認できているものの、Windowsが利用できる範囲が制限されている状態を指します。

これは、いわば「部屋の鍵は開いているのに、間仕切りで半分しか使えない」ような状態です。

この制限は、BIOSやWindows内部のメモリマップ設定、ハードウェア予約領域、またはOSのアーキテクチャ（32bitか64bitか）によって発生します。

つまり、原因を「物理的トラブル」か「設定の問題」かに分けることが、解決への第一歩です。

状態	特徴	主な原因
認識されているが使えない	実装RAMの数値は正しいが、使用可能容量が減っている	BIOS設定・OS制限・ドライバー設定など
認識されていない	BIOSやシステム情報にメモリが表示されない	差し込み不良・規格違い・初期不良など

次章では、この2つの状態を見分けるための「正しい確認手順」を詳しく紹介します。

ステップ1｜現在のメモリ状況を正確に確認しよう

「使えない理由」を突き止めるためには、まず現状を正確に把握する必要があります。

ここでは、Windowsの設定画面・タスクマネージャー・BIOSという3つの角度から、使用可能メモリの状態を確認する手順を紹介します。

この3ステップを踏めば、ハードウェアの問題かソフトウェアの問題かが一目で判断できるようになります。

Windows設定画面で「実装RAM」と「使用可能メモリ」を確認する

最も手軽な方法は、Windowsの設定画面から確認することです。

手順は以下の通りです。

① スタートボタンを右クリック → 「システム」を選択
② 左メニューの「バージョン情報」をクリック
③ 「デバイスの仕様」内にある「実装RAM」を確認

ここに「16GB（8GB使用可能）」のように括弧付きで表示されていれば、メモリは認識されているものの、Windows側で制限がかかっている状態です。

括弧がなく「16GB」とだけ表示されている場合は、問題なく全容量が使用できています。

表示例	意味
16GB（8GB使用可能）	メモリは認識済みだが制限あり
16GB	全容量が使用可能

この確認で「制限付き表示」が出た場合は、次に「なぜ使えないのか」を掘り下げる必要があります。

タスクマネージャーで「ハードウェア予約済みメモリ」を確認する

より詳しく状態を把握するには、タスクマネージャーを開きます。

ショートカットキー「Ctrl + Shift + Esc」を押して「パフォーマンス」タブ → 「メモリ」を選択してください。

画面右下にある「ハードウェア予約済み」という項目が重要です。

この値が数GBに達している場合、Windowsがメモリをハードウェア用に確保してしまい、使用可能メモリが減少しています。

ハードウェア予約済みメモリの値	状態
100MB〜500MB	正常
1GB以上	注意（ドライバー・BIOS設定の問題）
4GB以上	異常（設定またはハード構成エラー）

この情報は、のちのトラブルシューティングで非常に役立ちます。可能であればスクリーンショットを保存しておきましょう。

BIOS画面でメモリの認識状態を確認する

最後に、ハードウェアレベルでメモリが認識されているかをBIOSで確認します。

パソコンを再起動し、起動直後にF2やDeleteキーを連打してBIOSに入ります。

「System Information」や「Main」メニューに表示されるメモリ容量が、装着した容量と一致していれば正常です。

BIOSで正しく認識されているのにWindowsで容量が減っているなら、設定・OS側の問題です。

逆に、BIOSで認識容量が少ない場合は、メモリの接触不良・規格違い・初期不良の可能性が高いでしょう。

BIOSでの認識状態	考えられる原因
正しい容量が表示される	OS設定やドライバーの問題
容量が少ない／表示されない	物理的トラブル（差し込み不良・故障）

ここまで確認すれば、次に何を直すべきかが明確になります。次章では、実際の原因と解決策をひとつずつ掘り下げていきましょう。

使用可能メモリが増えない5大原因と対処法

ここまでで現状を確認できたら、次は「なぜ使えないのか」を特定していきましょう。

メモリが認識されているのに使用可能容量が増えないときは、ほとんどの場合、いずれかの原因に当てはまります。

この5つの原因を順番にチェックすれば、ほとんどのトラブルは解決できます。

① メモリの差し込み不良・接触不良

最も多い原因は、メモリの差し込み不良です。

メモリはスロットに「カチッ」と音がするまで奥まで差し込む必要があります。

片側だけ浮いていたり、金属端子が見えていたりすると、BIOSで正しく認識されません。

見た目ではしっかり差さっているように見えても、実は中途半端というケースが非常に多いです。

静電気防止手袋を着けて一度抜き、端子部分を柔らかい布で拭いてから再装着してみましょう。

症状	可能性	対処法
BIOSでメモリ容量が減っている	接触不良	抜き差ししてしっかり装着
電源は入るが画面が映らない	片側のラッチがロックされていない	再度強めに押し込む
不安定な起動	端子の汚れ・スロットの経年劣化	接点クリーナーを使用

② メモリ規格や互換性の不一致

メモリには「DDR3」「DDR4」「DDR5」など複数の規格があり、形状やピンの位置が異なります。

異なる規格のメモリは物理的に装着できないよう設計されていますが、強く押し込みすぎるとスロットを破損する恐れがあります。

また、同じDDR4でもクロック周波数（例：DDR4-2133、DDR4-3200）が違うと、動作が不安定になることがあります。

特に異なるメーカーや型番のメモリを混在させると、デュアルチャネル動作が無効になり、容量が正しく使えなくなる場合があります。

確認項目	チェック方法
規格（DDR3/4/5）	マザーボード仕様書で確認
クロック周波数	CPU-Zなどのツールで確認
フォームファクター	デスクトップ＝DIMM／ノート＝SO-DIMM

③ 32bit版Windowsによる容量上限

32bit版のWindows10を使っている場合、最大で約4GBまでしかメモリを使用できません。

これはOSの仕様による制限で、どれだけメモリを増設しても4GBを超えて使うことはできません。

「設定」→「システム」→「バージョン情報」で「32ビットオペレーティングシステム」と表示されていれば、これが原因です。

この制限は設定変更では解除できません。解決するには64bit版Windowsへの移行が必要です。

OS種別	認識上限	対応策
32bit版	最大約4GB	64bit版へ再インストール
64bit版	理論上128GB以上	設定・BIOSの見直し

④ BIOS設定やバージョンの古さ

BIOSは、ハードウェアの動作を制御する最も基本的なソフトウェアです。

古いBIOSでは新しいメモリ規格を正しく認識できないことがあります。

また、「Memory Remap Feature」が無効になっていると、4GB以上のメモリを正しく扱えません。

BIOS画面で「Memory Remap」をEnabled（有効）に設定し、必要に応じてBIOSを最新版に更新しましょう。

BIOS項目	設定内容
Memory Remap	Enabled（有効）
Memory Hole	Disabled（無効）
BIOSバージョン	最新に更新

⑤ メモリの初期不良・スロット不良

まれに、新品のメモリが初期不良で動作しないケースもあります。

あるいは、マザーボード側のメモリスロットに問題があることもあります。

この場合は、「1枚ずつ挿して起動確認」を行うことで原因を切り分けられます。

片方のメモリで正常起動し、もう片方で起動しない場合はメモリ不良。

両方で起動しない場合は、スロット側の不具合の可能性が高いです。

テスト方法	目的
1枚ずつ挿して起動	メモリの初期不良確認
スロットを変えて起動	スロット不良の切り分け
MemTest86を実行	メモリエラーの検出

この5つを順番に確認すれば、トラブルの原因はほぼ特定できます。

Windows10の設定でできる改善策

ハードウェア的に問題がなければ、次はWindowsの設定を確認していきましょう。

OSレベルの設定ミスやドライバー不具合によっても、メモリが制限されることがあります。

「msconfig」で最大メモリ設定をリセットする

Windowsには、起動時に使うメモリ容量を制限する設定があります。

この設定が有効だと、どれだけ増設しても指定した容量までしか使えません。

設定を確認・修正するには次の手順を実行します。

① 「Windowsキー + R」で「ファイル名を指定して実行」を開く
② 「msconfig」と入力してEnter
③ 「ブート」タブ → 「詳細オプション」をクリック
④ 「最大メモリ」のチェックを外す

チェックが外れていなかった場合は、再起動後に使用可能メモリが増える可能性があります。

なお、一度数値を設定してからチェックを外すと、内部設定がリセットされ改善することもあります。

状態	設定方法
チェックが入っている	外す
チェックが外れている	一度数値を設定→再び外す

「ハードウェア予約済みメモリ」を減らす設定

タスクマネージャーで「ハードウェア予約済みメモリ」が数GBある場合は、以下の点を確認します。

① グラフィックメモリ（オンボードGPU）の割り当てを減らす
② デバイスドライバーを最新版に更新
③ 仮想化機能（Hyper-Vなど）を無効化

特にオンボードグラフィックスを使用している場合、BIOS設定でVRAM割り当てを512MB〜1GBに抑えると改善します。

ただし、グラフィックス性能が下がる場合があるため、用途に応じて調整してください。

原因	対処法
GPUがメインメモリを共有	BIOSで割り当てを減らす
ドライバーが古い	最新バージョンに更新
仮想化機能が有効	Hyper-Vを無効化

ドライバー更新と高速スタートアップのリセット

まれに、古いドライバーやWindowsの「高速スタートアップ」機能が、メモリ認識の不具合を引き起こします。

以下の2つを試すと改善することがあります。

① 「デバイスマネージャー」でグラフィックドライバーを更新
② コントロールパネル → 電源オプション → 「高速スタートアップを無効にする」

設定変更後は必ず完全シャットダウンを行い、再起動して結果を確認します。

OS側の設定がリセットされることで、使用可能メモリが正常に認識されるケースも多いです。

再起動後に確認すべきチェックポイント

ここまで設定やハードウェアの調整を行ったら、次は再起動後に結果を検証しましょう。

再起動直後の確認を怠ると、せっかくの修正が反映されていないままになってしまうこともあります。

再起動後に確認すべきは、「実装RAM」「使用可能メモリ」「ハードウェア予約済み領域」の3点です。

1. 「実装RAM」と「使用可能メモリ」を再確認する

再起動後、まずは「設定」→「システム」→「バージョン情報」を開きます。

「実装RAM」が増設後の容量になっているか、括弧内に「使用可能」の表記が残っていないかを確認しましょう。

括弧書きが消え、「16GB」など容量のみの表示に変わっていれば、設定が正しく反映されています。

表示例	状態
16GB（8GB使用可能）	まだ制限が残っている
16GB	使用可能容量が正常に反映された

もし依然として括弧付き表示が残る場合は、まだ一部の設定が反映されていない可能性があります。

その際は「完全シャットダウン」を試してみましょう。

① スタートメニュー → 電源アイコン → Shiftキーを押しながら「シャットダウン」
② 10秒待ってから電源を入れ直す

これで「高速スタートアップ」が無効化され、システムが完全に再起動されます。

2. タスクマネージャーで「ハードウェア予約済み」を確認

再起動後、「Ctrl + Shift + Esc」でタスクマネージャーを開き、「パフォーマンス」→「メモリ」を選択します。

右下の「ハードウェア予約済み」メモリが1GB未満であれば正常です。

もし数GB単位で確保されているままの場合は、グラフィックメモリの割り当てやドライバーの設定を再確認しましょう。

ハードウェア予約済み	状態
100MB〜500MB	正常（システム管理領域）
1〜3GB	設定やドライバーの問題の可能性
4GB以上	BIOSやハード構成の重大な問題

また、ハードウェア予約領域が変化していない場合は、BIOS設定を再度確認し、「Memory Remap」が有効（Enabled）になっているかを確認してください。

3. 実際の動作で安定性を確認する

メモリが正しく認識されたら、次は実際に複数のアプリケーションを同時に起動して動作を確認します。

ブラウザ、Excel、画像編集ソフトなどを同時に開いても動作が重くならないか、フリーズしないかをチェックします。

単なる数値だけでなく、実際の体感速度を確認することが最も重要です。

チェック項目	理想の状態
複数アプリを同時起動	動作が安定している
メモリ使用率	70％未満で安定
フリーズ・ブルースクリーン	発生しない

動作が不安定な場合は、次章で紹介する「最終手段」を検討しましょう。

それでも直らない場合の最終手段

ここまでの対策をすべて行っても改善しない場合は、OSやファームウェアそのものに問題がある可能性があります。

以下の3つの「最終手段」を順番に検討しましょう。

1. BIOSのアップデートを実行する

古いBIOSでは、新しいメモリ規格を正しく扱えない場合があります。

マザーボードメーカーの公式サイトから最新BIOSをダウンロードし、更新を行いましょう。

BIOS更新は失敗すると起動不能になるリスクがあるため、必ずメーカーの手順に従って慎重に行う必要があります。

手順	内容
①	メーカー公式サイトで最新BIOSを確認
②	USBメモリなどに保存
③	BIOS画面の「EZ Flash」などの更新機能を使用
④	更新後、自動再起動を待つ

BIOS更新後に再起動し、再度「Memory Remap」が有効になっているか確認します。

2. Windowsのクリーンインストールを行う

システム設定やドライバーが破損している場合、再インストールが最も確実な解決策です。

ただし、データやアプリがすべて初期化されるため、事前にバックアップを取っておく必要があります。

Windowsを再インストールすると、内部設定がリセットされ、メモリが正しく認識されるケースが非常に多いです。

手順	内容
①	USBメディアを作成（「メディア作成ツール」を使用）
②	重要なデータを外部ストレージにバックアップ
③	BIOSでUSBから起動し再インストール

再インストール後は、最初にタスクマネージャーで「ハードウェア予約済み」が正常かを確認します。

3. メモリの交換または専門業者への相談

メモリの初期不良やマザーボードの相性問題が原因である場合、交換が必要です。

購入店舗での「相性保証」や「初期不良交換サービス」を利用できることもあります。

また、どうしても改善しない場合は、専門の修理業者に相談するのも賢明です。

BIOS操作や再インストールに不安がある場合は、無理せずプロに依頼する方が安全です。

対応策	費用目安
メモリ交換	約3,000〜10,000円
修理業者での診断	2,000〜5,000円
出張サポート	5,000〜8,000円＋作業料金

特にドスパラやパソコン工房などの専門店では、増設メモリの検査サービスを提供しています。

こうしたサービスを利用すれば、短時間で原因を特定してもらえる場合もあります。

焦らず順を追って確認すれば、メモリの「使えない問題」は必ず解決できます。

トラブルを防ぐメモリ増設のコツ

ここまでの内容を読めば、トラブルの原因や解決方法は理解できたはずです。

最後に、そもそもトラブルを起こさないための「メモリ増設のコツ」を整理しておきましょう。

正しい準備と手順を踏めば、メモリ増設は誰でも安全に成功させることができます。

1. 購入前に必ず対応規格を確認する

メモリは「見た目が似ていても中身が違う」製品です。

規格（DDR3/DDR4/DDR5）、クロック周波数、対応電圧などが一致していないと、装着できても動作しません。

購入前に、以下の項目をマザーボードまたはパソコンの仕様書で確認してください。

確認項目	確認方法
メモリ規格（DDR3/4/5）	マザーボードマニュアル
最大搭載容量	メーカー公式サイト
スロット数と使用状況	タスクマネージャー「メモリ」タブ
動作クロック	CPU-Zなどのツール
フォームファクター	デスクトップ＝DIMM／ノート＝SO-DIMM

特に「最大搭載容量」を超えるメモリを装着すると、認識されないか、動作不安定になります。

購入前に必ず対応リストを確認するのが、トラブル回避の第一歩です。

2. 静電気対策を徹底する

メモリは静電気に弱い精密部品です。

わずかな静電気でも回路を破壊する可能性があるため、取り扱い時は静電気対策を必ず行いましょう。

作業前に金属部分（ドアノブやケース）に触れて放電する
静電気防止手袋を着用する
化繊の衣類を避け、綿素材の服で作業する
カーペットやじゅうたんの上では作業しない
メモリの金属端子には直接触れない

また、作業は電源ケーブルを抜き、ノートPCの場合はバッテリーも取り外した状態で行ってください。

たった数秒の静電気対策が、メモリ寿命を大きく左右します。

3. 増設後は必ず動作確認を行う

メモリを増設したあとは、必ず動作チェックを行いましょう。

「起動する＝正常」とは限りません。隠れたエラーが潜んでいる場合もあります。

おすすめの無料チェックツールは以下の通りです。

ツール名	特徴
Windowsメモリ診断	標準搭載。基本的なメモリエラーを検出
MemTest86	USB起動で長時間検査が可能。高精度
HCI MemTest	Windows上で手軽に実行できる軽量ツール

診断でエラーが検出された場合は、メモリの初期不良やスロットの不具合が考えられます。

同一環境で正常なメモリと交換して動作する場合は、該当メモリの不良である可能性が高いでしょう。

診断結果が不安定なまま使用を続けると、システムクラッシュやデータ破損の原因になります。

まとめ｜焦らず順番に確認すれば必ず解決できる

メモリを増設したのに使用可能容量が増えない問題は、見た目ほど複雑ではありません。

ほとんどのケースは、設定や認識の問題、あるいはちょっとした差し込み不良によって発生します。

焦らず順番に確認していけば、必ず原因を特定し、解決できます。

この記事で紹介した解決手順まとめ

ステップ	内容
1	設定画面・タスクマネージャーで現状を確認
2	メモリの差し込みや規格をチェック
3	BIOS設定と「Memory Remap」を確認
4	msconfigで最大メモリ設定をリセット
5	再起動後に「使用可能容量」と「ハードウェア予約」を再確認
6	必要に応じてBIOS更新またはOS再インストール