「Adblock Plusがアップデートされました」は本物?詐欺?安全な確認方法と対処法を完全解説

「Adblock Plusがアップデートされました」は本物?詐欺?安全な確認方法と対処法を完全解説

突然「Adblock Plusがアップデートされました」という画面が出て、驚いた経験はありませんか。

一見すると公式サイトの通知のようですが、実はこの表示には詐欺やスパムサイトが紛れ込んでいるケースもあります。

本物と偽物の違いは、URLやボタンのデザイン、そして日本語の自然さといった細かなポイントに隠れています。

この記事では、公式と偽サイトの見分け方から、安全な確認手順、削除と再インストールの方法まで、初心者でもすぐ実践できる対策をわかりやすく解説。

詐欺に惑わされず、自分のブラウザを守るための実践ガイドとして、ぜひ参考にしてください。

目次

突然「Adblock Plusがアップデートされました」と出た!それ、いったい何?

ある日ブラウザを開いた瞬間、「Adblock Plusがアップデートされました」という表示が出て、思わず手が止まった経験はありませんか。

まるで公式の通知のように見えるため、ほとんどの人が一瞬「これ、押しても大丈夫なの?」と不安になります。

結論から言うと、この表示には本物と偽物の2種類があります。

ここでは、その「なぜ出るのか」「どんなときに出やすいのか」を整理して、冷静に判断できるようにしていきましょう。

本当に公式から出ているパターン

まず安心してほしいのは、Adblock Plusの正規拡張機能には、自動で新しいタブを開く仕組みが存在するということです。

Adblock Plusはアップデートが行われると、自動的に「更新内容を説明するページ」を開いてくれることがあります。

これはChromeの仕様に沿った正常な動作で、ユーザーに新バージョンを知らせるためのものなんです。

一言でいえば、「お知らせページ」が自動で開いただけ、ということですね。

表示の種類 正規の可能性 特徴
アップデート直後に開いたタブ ◎高い 説明文のみ・落ち着いたデザイン
サイト閲覧中に突然出現 ×低い 警告色・ダウンロードを促す
日本語が不自然なポップアップ ×低い 自動翻訳のような文体

そもそもAdblock Plusとは?

Adblock Plusは、世界で5億回以上ダウンロードされている広告ブロック拡張機能です。

つまり、それだけ多くの人が信頼して使っているツールということ。

しかし裏を返せば、その“信頼”を悪用する詐欺も多いということなんです。

詐欺師はブランド名をそっくり真似て、偽の拡張機能や偽アップデート画面を作り、ユーザーをだます手口を取ります。

「本物そっくり」こそが最大の罠だと覚えておきましょう。

項目 正規のAdblock Plus 偽装版(詐欺)
開発元 Eyeo GmbH(ドイツ) 不明・個人・非公開
URL https://adblockplus.org/ adblockplusjp.com など類似ドメイン
目的 広告をブロック データ収集・マルウェア感染誘導

ここまででわかるように、「アップデートされました」自体は本物のこともありますが、見た目だけでは判断できないのが難点です。

 

「Adblock Plusがアップデートされました」画面は本物?それとも詐欺?

突然出たアップデート画面が本物なのか偽物なのか──見分けるための最大のポイントは、「URL」「デザイン」「文章表現」の3つです。

順番に確認していきましょう。

URLをチェック:公式ドメインは「adblockplus.org」だけ

一番確実なのは、アドレスバーを見ることです。

公式サイトは、必ずhttps://adblockplus.org/で始まります。

「adblock-plus.jp」「adblockupdate.net」「adblockplus-premium.com」などは、見た目が似ていても完全に別の偽サイトです。

URL 安全性 備考
https://adblockplus.org/ ◎安全 本物。Eyeo GmbH運営
https://adblock-plus.jp/ ×危険 日本語で偽装された詐欺サイト
https://adblockupdate.com/ ×危険 不正な誘導リンクを含む

本物のアップデート画面の特徴

本物のAdblock Plusのページは、見た目がとても静かです。

青と白を基調としたデザインで、広告やボタンがほとんどありません。

また、「このページをクリックして続行してください」といった操作指示は一切ありません。

見るだけで完結する設計になっているのが特徴です。

詐欺ページでよく見られるサイン

偽の「アップデート通知」は、ユーザーを焦らせてクリックさせるための仕掛けが満載です。

以下の要素があれば、ほぼ確実に詐欺ページです。

要素 特徴
ボタンの数 「今すぐアップデート」「高速ダウンロード」など複数
色使い 赤・黄などの警告色で不安を煽る
日本語 機械翻訳のように不自然
誘導文 「セキュリティを強化」「寄付で機能を有効化」など

もし一つでも当てはまる場合は、そのページを閉じるのが最善策です。

正規のAdblock Plusは、ユーザーの操作を強要しません。

つまり、「見ただけで完結するページ=本物」「クリックを促すページ=偽物」と覚えておけば安心です。

 

実際の被害例と危険なケースの共通点

「Adblock Plusがアップデートされました」と表示された後に被害に遭ったという報告は、実際に複数の国で確認されています。

ここでは、どんな手口でユーザーが騙されてしまうのか、そしてどんな共通点があるのかを具体的に見ていきましょう。

Chromeウェブストアに紛れた偽Adblockの実例

2017年、Google Chromeウェブストア上で「AdBlock Plus」と名乗る偽の拡張機能が3万7000件以上ダウンロードされた事件がありました。

この偽物は名前やアイコンが本物とほぼ同じで、一般ユーザーには区別がつきませんでした。

ダウンロードすると、広告を消すどころか、閲覧履歴や個人データを収集して外部に送信していたことが後に判明しています。

要素 偽Adblockの特徴
開発者名 Eyeo GmbHではない
ダウンロード数 数万件と多く信頼されやすい
説明文 自動翻訳のように不自然
ユーザー被害 データ送信・ブラウザ操作

この事件をきっかけに、Chromeストアは一時的に広告ブロック関連拡張機能の審査を強化しましたが、類似の詐欺拡張機能は今も定期的に出現しています。

「Adblock Plus Premium」を名乗る寄付詐欺

もう一つの事例が、「Adblock Plus Premium」を名乗る寄付型の詐欺サイトです。

「有料版を購入すると広告を完全にブロックできます」といった表示でユーザーを誘導し、実際には全く関係ない口座に送金させる手口でした。

本物のAdblock Plusにも「Premium」プランは存在しますが、それは公式サイト内のみで案内されており、寄付や送金を求めることはありません。

項目 本物のPremium 偽物のPremium
案内場所 adblockplus.org内 別ドメインのサイト
支払い方法 クレジット決済のみ 暗号資産・銀行送金
特徴 任意の寄付型 強制的に支払いを求める

つまり、どんなにデザインが似ていても、お金の話が出たら一度立ち止まるのが鉄則です。

ユーザーが引っかかりやすい心理トリック

詐欺ページの多くは、心理的な「焦り」や「安心」を巧みに利用しています。

たとえば「今すぐ更新しないと広告が増えます」「あなたのセキュリティが危険です」といった表現で、不安を煽ります。

さらに、「Adblock Plus公式チームからのお知らせです」と書かれていることで、ユーザーは信じ込みやすくなります。

信頼のブランドを利用する──これが詐欺の王道パターンです。

心理的トリガー 詐欺での利用方法
不安 「アップデートしないと危険」と警告
信頼 公式ロゴ・名前を悪用
希少性 「限定版」「残り◯時間」など時間制限

つまり、「焦らせる」「信じさせる」「急がせる」──この3つの流れを感じたら、それはほぼ詐欺です。

安全に確認・対処する方法(初心者でもできる手順)

もし怪しい「Adblock Plusがアップデートされました」画面に遭遇したら、焦らずに次のステップで対処しましょう。

特別な知識は不要です。誰でも数分で確認・解決できます。

焦らずやるべき最初のチェックリスト

まずは、クリックせずに冷静に画面を観察します。

以下のポイントを一つずつ確認してください。

確認項目 見るポイント
① URL 「https://adblockplus.org」で始まるか確認
② 日本語 不自然な翻訳文ではないか確認
③ ボタンの数 複数ある場合は詐欺の可能性が高い
④ 色使い 赤や黄色が多い場合は注意

どれか一つでも怪しい要素があれば、そのページを即座に閉じることが安全です。

拡張機能の削除・再インストール手順(Chrome/Edge別)

もしすでに怪しいAdblockをインストールしてしまった場合は、次の手順で削除しましょう。

手順 Chrome Edge
拡張機能ページを開く chrome://extensions/ を入力 edge://extensions/ を入力
怪しい拡張機能を探す 「Adblock Plus」以外の類似名に注意 開発者名を確認する
削除ボタンをクリック 「削除」→「確認」を選択 「削除」→「確認」を選択
再インストール Chromeウェブストアで「Adblock Plus(Eyeo)」を検索 Edge Add-onsストアで同名を検索

再インストールの際は、必ず開発者名がEyeo GmbHであることを確認しましょう。

また、評価件数が数百万件あるかどうかも信頼性の目安になります。

セキュリティスキャンと再発防止策(Windows Defenderなど)

拡張機能を削除した後は、念のためパソコン全体をスキャンします。

Windows Defenderなら、以下の手順でフルスキャンが可能です。

ステップ 操作内容
1 設定 → プライバシーとセキュリティ → Windowsセキュリティを開く
2 「ウイルスと脅威の防止」→「スキャンのオプション」を選択
3 「フルスキャン」を選び「今すぐスキャン」ボタンをクリック
4 完了まで数時間かかることもあるが放置してOK

スキャンが完了し「脅威が見つかりません」と表示されれば安全です。

感染の兆候があった場合は即削除と再起動を行いましょう。

また今後は、見知らぬアップデート通知をクリックしないという意識を持つことが最大の防御になります。

偽物を回避するための「Adblock Plus」正しい使い方

「Adblock Plusがアップデートされました」という詐欺表示を避けるためには、普段から正しい使い方を意識することが大切です。

ここでは、公式版の見分け方から安全な設定方法まで、初心者でもすぐできる対策をまとめました。

開発元「Eyeo GmbH」を必ず確認する

まず最も重要なのは、インストールしているAdblock Plusが「Eyeo GmbH」製であるか確認することです。

ChromeやEdgeの拡張機能ページで、各拡張の「開発者」欄を見てください。

ここが「Eyeo」以外の名前だった場合は、偽物の可能性が非常に高いです。

確認項目 本物 偽物
開発者名 Eyeo GmbH 個人名または不明
評価件数 100万件以上 数千件前後
公式サイト adblockplus.org adblockupdate.jp など

また、更新履歴(Changelog)に「Bug fixes」「Performance improvements」などの明確な英語表記があるのも、本物の特徴です。

“開発元を確認する”ことが最大の防御策だと覚えておきましょう。

自動更新を正しく理解する

Adblock Plusは、ブラウザが自動的に拡張機能を更新してくれる仕組みを備えています。

つまり、ユーザーが手動でアップデートする必要は基本的にありません。

そのため、「今すぐアップデート」などのボタンをクリックする必要は一切ないのです。

アップデート方法 安全性 備考
ブラウザの自動更新 ◎安全 正規の仕組み
ポップアップ経由の更新 ×危険 詐欺サイトの誘導
メールリンク経由 ×危険 フィッシングの可能性

ブラウザが提供する自動更新を信頼し、外部サイトでの更新は避けるようにしましょう。

公式サポートページ・安全な導線まとめ

本物のAdblock Plusは、常に以下のドメインから配布・案内されています。

用途 公式URL
公式サイト https://adblockplus.org/
Chromeウェブストア https://chrome.google.com/webstore/detail/adblock-plus
Edge Add-ons https://microsoftedge.microsoft.com/addons/detail/adblock-plus
Firefox Add-ons https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/adblock-plus/

ブックマークにこれらのリンクを登録しておけば、今後詐欺サイトにアクセスしても比較確認がすぐできます。

「正しい導線」を一度作っておけば、被害を未然に防げます。

もし不安なら代替拡張機能も検討を

「Adblock Plusを使いたいけど、ちょっと不安…」という方は、他の信頼できる広告ブロッカーを試すのも一つの方法です。

ここでは、安全性と実績の高いおすすめ拡張機能を紹介します。

uBlock Origin:最強クラスの広告ブロッカー

uBlock Originは、軽量かつ高性能で知られる拡張機能です。

特に、余計な通信を一切しない設計が評価されています。

ただし、2025年以降Chrome版ではManifest V3対応により制限が増え、完全版はFirefox専用になりました。

特徴 評価
広告ブロック性能 ◎最高クラス
プライバシー保護
対応ブラウザ Chrome(制限付き)・Firefox・Edge
開発者 個人開発(Raymond Hill氏)

AdGuard:初心者にも優しいUI

AdGuardは、わかりやすいインターフェースと多機能性が魅力です。

広告ブロックだけでなく、トラッキング防止・ペアレンタルコントロールも備えています。

特徴 評価
操作性 ◎シンプルで直感的
安全性 ◎企業開発で信頼性が高い
対応ブラウザ 全主要ブラウザ

Ghostery・Privacy Badger:プライバシー重視派におすすめ

Ghosteryは、広告やトラッキングをリアルタイムで可視化できる拡張機能です。

Privacy Badgerは、電子フロンティア財団(EFF)が開発しており、追跡防止に特化しています。

どちらも広告ブロックというより、「データを守る」ことを目的にしたツールです。

拡張機能 特徴 開発元
Ghostery トラッカー情報を可視化 Ghostery, Inc.
Privacy Badger 自動学習で追跡を遮断 Electronic Frontier Foundation

主要広告ブロッカー比較表

それぞれの拡張機能を比較すると、次のようになります。

拡張機能 広告ブロック トラッカー防止 軽量性 信頼性
Adblock Plus 企業(Eyeo GmbH)
uBlock Origin 個人(高評価)
AdGuard 企業(信頼性高)
Ghostery 企業
Privacy Badger 非営利団体(EFF)

どの拡張機能を選んでも、正しい方法でインストールすれば安全です。

「どこから入手するか」が最も重要という点を忘れないようにしましょう。

そもそも広告ブロック拡張機能は安全なの?

「Adblock Plusがアップデートされました」という詐欺表示に出会うと、多くの人が「そもそも広告ブロックって危険なのでは?」と疑問を持ちます。

結論から言えば、正規の拡張機能を使っていれば基本的に安全です。

ただし、仕組みを理解しないまま使うと、思わぬリスクを招くこともあります。

ブラウザ拡張機能が持つ権限とは?

広告ブロッカーは、ウェブページの内容を読み取り、広告を非表示にする仕組みで動いています。

そのため、ページ上のすべての要素にアクセスできる強い権限を持っています。

この権限自体は悪いことではありませんが、悪意のある開発者が同じ仕組みを使えば、パスワードやCookieを盗むことも可能になります。

アクセス権限 説明 リスク
閲覧履歴 訪問したサイトの記録 行動追跡に悪用される可能性
Cookie ログイン情報や個人設定 アカウント乗っ取りリスク
タブ制御 自動で新しいタブを開く 詐欺サイトへの誘導に悪用される恐れ

つまり、「どの拡張機能に権限を渡すか」を意識することが、セキュリティの第一歩なのです。

安全に使うための3つの基本ルール

広告ブロッカーを安全に使うには、次の3つを守るだけで十分です。

  • ① 正規ストア以外からはインストールしない(Chrome Web Store / Firefox Add-ons など)
  • ② 権限を必要最低限に設定する(「クリック時のみ有効」を選ぶ)
  • ③ 定期的に拡張機能を見直す(月1回チェック)

特にChromeやEdgeでは、拡張機能の権限を後から制限できます。

たとえば、「すべてのサイトでのアクセス」を「特定のサイトのみ」に変えることで、リスクを最小限にできます。

“設定を理解して使う”だけで、広告ブロッカーは強力で安全な味方になります。

悪用されるケースと見抜き方

悪質な拡張機能の多くは、次のような共通点を持っています。

特徴 説明
更新頻度が極端に少ない 半年以上更新されていない場合は注意
レビューが極端に高評価ばかり 自作自演の可能性あり
権限リクエストが多い 閲覧履歴や通信データまで要求する
外部サイトへのリンクが多い 詐欺サイトへ誘導していることがある

インストール前にレビューを数件読むだけでも、怪しい拡張機能を避けられます。

特に日本語レビューで「日本語が不自然」「アップデート画面が怪しい」といった記述がある場合は、避けましょう。

正規の拡張機能は、常にオープンな開発体制で透明性が高いのが特徴です。

まとめ:「Adblock Plusがアップデートされました」画面に動じないために

最後に、この記事の要点を振り返りましょう。

「Adblock Plusがアップデートされました」という画面は、本物と偽物の両方が存在します。

その違いを見抜くためには、次の3ステップを覚えておくだけで十分です。

本物を見抜く3ステップ

ステップ 確認内容
① URLを確認 adblockplus.org以外は開かない
② ボタンを見極める クリックを促すページは偽物
③ 日本語を読む 翻訳が不自然なら詐欺ページ

この3つをチェックするだけで、ほとんどの詐欺を避けられます。

今日からできる安全なブラウジング習慣

  • 拡張機能を月1回チェックする
  • アップデート通知を見たらまずURLを確認
  • セキュリティソフト(Windows Defenderなど)を定期スキャン
  • 怪しいサイトはすぐ閉じる
  • 本物の公式URLをブックマークする

そして何より大切なのは、「焦らない」ことです。

詐欺ページは、あなたに焦りを感じさせてクリックさせようとします。

落ち着いてURLを見れば、ほとんどの罠は見抜けます。

あなたの冷静さが、最強のセキュリティ対策です。

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