Apex Legendsを起動しようとしたら、突然「invalid game executable」と表示されてゲームが立ち上がらない──そんな経験はありませんか?
このエラーは、ゲームファイルの破損・セキュリティソフトの誤検出・ドライバーの不整合など、さまざまな原因が重なって発生します。
本記事では、Apex起動時の「invalid game executable」エラーを再インストールせずに直す方法をステップ形式で徹底解説します。
初心者でも簡単に試せる基本チェックから、DirectX 12対応後の最新トラブルまでを網羅。この記事を読めば、もう「Apexが起動しない」と悩むことはありません。
それでは、一緒に原因を特定しながら、確実にApexを再び起動させましょう。
Apex Legendsが起動しない?「invalid game executable」完全ガイド
ある日いつも通りApex Legendsを起動しようとしたら、突然「invalid game executable」と表示されて起動できない。そんな状況に直面したことはありませんか?
ゲームを再インストールしても変わらず、時間だけが過ぎていく……。実はこのエラー、Apexプレイヤーの中でも特に報告の多い“定番トラブル”なんです。
でも安心してください。原因をきちんと分解していけば、ほとんどの場合は自力で修復できます。
この章では、まず「invalid game executable」エラーの正体と、なぜ多くの人がこの現象に悩まされるのかをわかりやすく整理していきます。
まず知っておきたい「invalid game executable」エラーの意味
このメッセージを直訳すると「無効なゲーム実行ファイル」。つまり、Apexを動かす中心的なファイルr5apex.exeが正常に起動できない状態を示しています。
ゲームが壊れているわけではなく、WindowsやセキュリティソフトがApexの実行をブロックしていたり、ファイルが一時的に破損していたりするケースがほとんどです。
「Apexは正常、でも実行ファイルが通らない」──これがエラーの本質です。
エラーが出る代表的な原因を一覧で整理
プレイヤーの環境によって原因は違いますが、特に多いのが以下の5つです。
| 原因タイプ | 具体的な内容 |
|---|---|
| 一時的な競合 | バックグラウンドでEA AppやSteamが複数起動している |
| ファイル破損 | r5apex.exeやEasy Anti-Cheatが破損または削除 |
| セキュリティ干渉 | Windows DefenderがApexを誤検出しブロック |
| 権限不足 | 管理者権限がなく、実行ファイルへのアクセスが拒否 |
| システム・ドライバーの不整合 | DirectX 12やGPUドライバーが古く、整合性が崩れている |
このように、一見ランダムに見えるエラーも実は「どの層で止まっているか」を理解すれば、論理的に解決できます。
次の章では、初心者でも実践できる“最初の3ステップ”を順に紹介します。
【STEP1】最初に試すべき“3つの基本対処法”
難しい操作をする前に、まずはこの章の内容から始めてください。
実際、Apexの起動トラブルのうち約7割はここで解決しています。
① Apex・EA App・Steamを完全終了して再起動
最も単純ですが、効果的なのが“完全再起動”です。
PCを長時間使っていると、バックグラウンドでアプリが残り続け、Apexの起動を妨げることがあります。
タスクマネージャーでApex関連プロセスを終了してから、PCを再起動するだけでも、軽度なエラーなら消えます。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| ① | Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを開く |
| ② | 「r5apex.exe」「EA App」「Steam」などを選び「タスクの終了」 |
| ③ | PCを再起動 → Apexを再度起動 |
これだけでエラーが消えるなら、それは一時的な競合が原因だった可能性が高いです。
② ゲームファイルの整合性チェック(EA App/Steam)
ファイル破損がある場合は、この手順で修復できます。
Steamでは「整合性チェック」、EA Appでは「修復」を実行しましょう。
| プラットフォーム | 実行手順 |
|---|---|
| Steam | ライブラリ → Apex Legends右クリック → プロパティ → インストール済みファイル → 「ゲームファイルの整合性を確認」 |
| EA App | マイコレクション → Apex → 「…」をクリック → 「修復」を選択 |
破損ファイルは自動的に再ダウンロードされ、正常な状態に戻ります。
③ Windowsの一時ファイル・キャッシュを削除
キャッシュや一時ファイルが古くなると、システムがゲームを誤って処理することがあります。
Windows標準の「ストレージ」設定や「ディスククリーンアップ」で削除しましょう。
| 方法 | 手順概要 |
|---|---|
| ストレージ設定 | 設定 → システム → ストレージ → 一時ファイル → 「ファイルの削除」 |
| ディスククリーンアップ | スタートで検索 → 「ディスククリーンアップ」 → Cドライブを選択 → 「一時ファイル」にチェック |
一時ファイルを削除すると、ApexだけでなくPC全体の動作も軽くなります。
削除後は必ずPCを再起動し、もう一度Apexを起動して確認しましょう。
【STEP2】セキュリティソフトが原因のケースと対処法
Apex Legendsはチート対策のために「Easy Anti-Cheat(EAC)」という専用の監視プログラムを同時に起動します。
しかしこのEACの動作が、ウイルス対策ソフトやWindows Defenderによって「危険な動作」と誤認されることがあります。
結果として、Apexの実行ファイル(r5apex.exe)やEAC関連ファイルがブロックされ、「invalid game executable」エラーが発生するケースが非常に多いです。
ウイルス対策ソフトがApexを誤検出していないか確認する
まず、お使いのセキュリティソフトがApex関連ファイルを隔離していないかをチェックします。
ほとんどのソフトには「検疫」「履歴」「隔離」などの項目があります。以下の手順を参考に確認してください。
- Windows Defender: 設定 → プライバシーとセキュリティ → Windows セキュリティ → 「ウイルスと脅威の防止」 → 「保護の履歴」
- Avast / AVG: メニュー → 設定 → 一般 → 検疫
- Kaspersky: 設定 → 詳細 → 検出されたオブジェクト → 隔離リスト
もし下記のようなファイル名が含まれていれば、それがエラーの原因です。
r5apex.exeEasyAntiCheat_launcher.exeEasyAntiCheat.sys
見つかった場合は「復元」または「除外リストに追加」を選択してください。
Windows DefenderでApexとEACを例外設定に追加する方法
誤検出を防ぐ最も確実な方法は、ApexのフォルダをWindows Defenderのスキャン対象から除外することです。
手順:
- 設定 → プライバシーとセキュリティ → Windows セキュリティ → 「ウイルスと脅威の防止」を開く
- 「ウイルスと脅威の防止の設定」→ 「設定の管理」をクリック
- 下にスクロールして「除外の追加または削除」を選択
- 「+除外の追加」→「フォルダー」を選択し、以下を追加
- Steam版:
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Apex Legends - EA App版:
C:\Program Files\EA Games\Apex Legends - Easy Anti-Cheat:
\Apex Legends\EasyAntiCheat
- Steam版:
- 設定後、PCを再起動してからApexを起動
注意:除外設定は「信頼できる正規ファイル」にのみ適用しましょう。Apexを非公式な場所から入手した場合は除外しないでください。
この設定で多くのプレイヤーが「invalid game executable」エラーを解消しています。
【STEP3】Easy Anti-Cheatとファイル権限の問題を修復する
次に確認すべきは、Apexのアンチチートシステム「Easy Anti-Cheat(EAC)」とファイルアクセス権限です。
これらが破損していると、いくらゲームファイルを修復しても起動エラーが残ってしまいます。
Easy Anti-Cheatを修復・再インストールする
EACはゲームとは別のプログラムとして存在しており、単独で修復できます。
破損している場合は手動で再セットアップしましょう。
手順:
- SteamまたはEA AppからApexのインストールフォルダを開く(
Steam: 「ライブラリ」→ Apex右クリック → 管理 → ローカルファイルを閲覧) - フォルダ内の
EasyAntiCheatフォルダを開く EasyAntiCheat_Setup.exeを右クリック → 「管理者として実行」- ウィンドウで「Apex Legends」が選択されていることを確認し、「Repair Service」をクリック
- 「Successfully installed」が表示されたら完了
- 再起動後、Apexを起動して確認
修復で直らない場合は、「Uninstall」→ 再び「Install」を実行して再インストールします。
Apexを管理者権限で起動する
Windowsのアクセス権限が原因でファイルを実行できないケースもあります。
特にEACはシステム深部にアクセスするため、管理者権限が必要な場合があります。
設定方法:
- Apexのインストールフォルダを開き、
r5apex.exeを右クリック → 「プロパティ」 - 「互換性」タブを開く
- 「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェック → 「適用」→「OK」
さらに安定させたい場合は、EA App/Steam/EasyAntiCheatの起動ファイルも同様に管理者権限で実行する設定にしておきましょう。
AppDataやSaved Games内の破損データを削除
それでも解決しない場合、Apexが生成する設定キャッシュに問題があるかもしれません。
削除して再生成させることで、エラーが消えることがあります。
削除手順:
Windowsキー + R→%userprofile%\Saved Games\と入力 → EnterRespawnフォルダを削除- 再び
Windowsキー + R→%localappdata%と入力 → Enter Apex、Origin、EA Desktopなど関連フォルダを削除- PCを再起動 → Apexを起動(設定が初期化されます)
削除によってビデオ設定などがリセットされますが、ファイル破損由来のエラーには非常に効果的です。
ここまでで多くのプレイヤーがエラーを解消できています。
もしまだ起動できない場合は、次章でシステムレベルの修復を行います。
【STEP4】ドライバー・Windows・DirectXの修復で根本原因を断つ
ここまでの手順を試しても直らない場合は、Apex自体ではなくPCのシステム層に問題がある可能性が高いです。
特に、グラフィックドライバーやWindowsシステムファイルの破損は「invalid game executable」を引き起こす主要因のひとつです。
グラフィックドライバーを最新に更新(NVIDIA/AMD/Intel)
古いGPUドライバーは、DirectX 12との互換性不良や読み込みエラーを発生させることがあります。
最新版にアップデートすることで安定性が大きく向上します。
| GPUメーカー | 更新手順 |
|---|---|
| NVIDIA |
|
| AMD |
|
| Intel |
|
ドライバー更新後は、必ずPCを再起動してからApexを起動してください。
SFC・DISMコマンドでWindowsシステムファイルを修復
Windowsのシステムファイルが破損していると、Apexが必要とするDirectXやランタイムが正常に動作しません。
標準搭載のSFC(システムファイルチェッカー)とDISM(イメージ修復ツール)を使えば自動修復できます。
手順:
- スタートを右クリック → 「ターミナル(管理者)」を選択
- 以下のコマンドを1行ずつ入力して実行
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
sfc /scannow
処理が100%完了したら「Windows リソース保護が破損を修復しました」と表示されます。
その後PCを再起動して、Apexを再試行しましょう。
DirectXの状態を診断して破損を確認
DirectXはApexの描画処理に不可欠なコンポーネントです。破損や署名エラーがあると起動に失敗します。
確認手順:
Windowsキー + R→dxdiagと入力 → Enter- DirectX診断ツールが開いたら、「システム」「ディスプレイ」タブの下部を確認
- 「問題は見つかりませんでした」と表示されていれば正常
エラーが出ている場合は、SFC/DISMを再実行するか、Windows Updateを行ってDirectXを再構築します。
【STEP5】DX12環境で起動できない?2025年の新トラブルと対策
2025年以降、Apex LegendsはDirectX 12(DX12)を標準化しました。
以前のように-dx11オプションで起動する方法は非対応になり、DX12特有のクラッシュやエラーが増えています。
なぜDX11で起動できなくなったのか?
Respawnは2025年のアップデートでDX11サポートを段階的に廃止しました。
これは新しいエフェクト処理・マルチスレッド最適化をDX12ベースに統合したためです。
そのため現在は、DX12環境を安定させる方向で調整する必要があります。
DX12で安定化するための設定リセットと軽量化
DX12環境でクラッシュする場合、古い設定ファイルやGPUキャッシュが干渉している可能性があります。
まずは設定を一度リセットして再構築しましょう。
手順:
Windowsキー + R→%userprofile%\Saved Games\Respawn\Apex\localと入力 → Entervideoconfig.txtを削除(次回起動時に自動再生成)%localappdata%→NVIDIA\DXCacheとGLCacheの中身を削除(AMDの場合はAdrenalinのキャッシュクリアを実行)
その後Apexを起動し、以下の設定で安定性を優先させます。
| 項目 | 推奨設定 |
|---|---|
| 画面モード | フルスクリーン |
| 垂直同期 | 無効 |
| NVIDIA Reflex | 有効+ブースト |
| テクスチャストリーミング割り当て | 低 (2GB〜3GB VRAM) |
| 影と光源効果 | すべて低または無効 |
| モデルディテール・エフェクト | 低 |
設定を最小限にした状態で安定すれば、徐々に上げてバランスを見つけましょう。
特に「テクスチャストリーミング割り当て」は高くしすぎるとDX12でクラッシュの原因になります。
DX12クラッシュを防ぐ追加の実践テクニック
- GPUドライバーをクリーンインストール:古い残留設定がDX12と干渉することがあります。
- Windowsゲームモードを無効化:バックグラウンド最適化が逆に競合を起こす場合があります。
- 起動引数を整理:古い「-novid」「-high」などの引数を削除し、プレーンな起動で安定性を確認。
DX12は最初こそ不安定ですが、設定とドライバーを整えればDX11より滑らかになります。
これでDirectX関連のエラーはほぼ封じ込められます。
次章では、通信環境由来の起動エラーに焦点を当てます。
【STEP6】ネットワークが原因の起動エラーを疑う
「invalid game executable」は基本的にローカル(PC側)の問題ですが、まれにネットワーク認証が通らずEACが起動に失敗するケースもあります。
特にEA AppやSteamの接続が不安定だと、アンチチートが正しくサーバーと通信できず、エラーを返すことがあります。
データセンター(サーバー)を変更して接続を切り替える
特定のサーバーが不安定な場合は、別のデータセンターに切り替えることで改善することがあります。
Apex Legendsには複数のサーバー(Tokyo、Singapore、Oregonなど)があり、Pingが低くパケットロスが0%のものを選ぶのが理想です。
手順:
- Apexを起動してタイトル画面で約60秒待機
- 「続ける」ボタンを押す前に、画面左下に「データセンター」表示が出る
- 「Tab」キー(PC)または「R3押し込み」(PS/Xbox)で一覧を開く
- Pingが低く、パケットロスが0%のサーバーを選択(例:Tokyo – GCE1)
サーバーを切り替えて起動が安定する場合、特定のルートやISP経路に問題がある可能性があります。
VPNを利用して通信経路を最適化する
自宅からEAサーバーまでの経路が混雑している場合、VPNを使って別のルートを経由すると安定することがあります。
VPNは「通信経路を暗号化して別経路に転送する」仕組みです。
| VPNを使うメリット | 注意点 |
|---|---|
| ISP経路の混雑を回避できる | 無料VPNは速度が遅く逆効果 |
| Ping値やパケットロスが改善する可能性 | EAの規約上、商用VPNの使用は自己責任 |
| DDoSなど外部攻撃の防止 | 有料VPNでも遅延が発生する場合あり |
おすすめは高速通信に対応した有料VPN(NordVPN、Surfsharkなど)を使用し、
日本または近隣地域(韓国・台湾)サーバー経由でApexを起動してみることです。
VPNを使って改善する場合は、回線経路の不具合が原因と確定できます。
【STEP7】それでも直らない場合の最終手段
ここまで全て試しても「invalid game executable」が出続ける場合、問題はApexではなくWindowsシステムやレジストリにあります。
この章では「再インストール以外でできる最後の対処法」を紹介します。
PC修復ツールでWindowsを再構築する
破損したDLL・レジストリ・システムファイルを自動修復できるツールを使うのも1つの方法です。
これにより、Apex以外のアプリにも潜在的に影響している不具合を一括修正できます。
利用の流れ:
- 信頼できる修復ツールをインストール(例:Fortectなど)
- PC全体をスキャン → エラー箇所のレポートを確認
- 「修復」ボタンで自動的に破損ファイルを再構築
- 修復後にPCを再起動 → Apexを起動
この手順で、OSレベルの破損(システムDLL欠損、レジストリエラーなど)を自動的に修正できます。
ただし、ツールは正規公式サイトからのみ入手し、悪質な模倣品には注意してください。
EAサポートへ問い合わせる際のポイント
最後の手段は公式サポートへの連絡です。
単に「起動しません」と送るより、以下の情報を添えると対応が早く、再現調査に進みやすくなります。
送るべき内容:
- エラー内容: 「invalid game executable: C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Apex Legends\r5apex.exe」など具体的に
- 再現タイミング: 「EA Appの起動直後」や「Easy Anti-Cheat読み込み後」など詳細に
- 環境情報: Windows 11 / CPU / GPU / メモリ / 使用プラットフォーム(EA App or Steam)
- 試した解決策: ファイル整合性チェック・EAC修復・管理者実行など
添付推奨ファイル:
- DirectX診断ログ(
dxdiag→ 「情報をすべて保存」) - システム情報(
msinfo32→ 「ファイル」→「エクスポート」) - EA Appエラーレポート(生成される場合)
EAサポートサイト(help.ea.com)から「Apex Legends」→「技術的な問題」→「起動エラー」で問い合わせましょう。
ログと再現条件を明示することで、単なるFAQ対応ではなく技術担当チームへのエスカレーションが行われやすくなります。
【まとめ】Apexの起動エラーは「原因を分けて順に潰す」が最短ルート
「invalid game executable」は、単なるエラーメッセージに見えても、実際には複数の原因が重なって発生します。
焦らず段階的に原因を切り分けるのが、最も効率的な解決法です。
再確認ステップ:
- アプリとPCを再起動(STEP1)
- ゲームファイル修復・一時ファイル削除(STEP1)
- セキュリティソフトの除外設定(STEP2)
- EAC修復と管理者権限実行(STEP3)
- ドライバー/システム修復(STEP4)
- DirectX 12環境の最適化(STEP5)
- ネットワーク経路の見直し(STEP6)
再インストールは最終手段です。
ほとんどのケースでは、ここまでの手順のどこかで解決できます。
今後の再発防止チェックリスト
- グラフィックドライバーを常に最新に保つ
- Windows Updateを定期的に適用
- 不要な常駐ソフトをオフにする
- EA AppやSteamを管理者権限で起動
- 一時ファイルを月1回削除
この記事の手順を順に試せば、Apex Legendsの「invalid game executable」エラーは必ず突破できます。
さあ、再びフロンティアへ飛び立ちましょう。あなたのレジェンドたちが待っています。
